2007年木のはなし

Q:木材は長持ちするの?


 〜法隆寺を支えた木材 〜

世界最古の木造建築物といえば1300年もの長い間
風雪に耐えてきた法隆寺の西院伽藍。
もちろん、最高級のヒノキ材を使って建立し
適切なメンテナンスを欠かさなかったことが
長持ちの最大の要因ではありますが
木材そのものにも秘密はあります。
 
木材の構成する成分(セルロースやリグニンなど)は
コンクリートや一般のプラスチックと比べ
化学的には、はるかに安定な物質なのです。
構造材料としての木材の寿命(耐用年数)は、腐朽や火災を受けない限り
他の材料とは比較にならない程長いのです。
ただし、木材を長持ちさせるためには
正しい使い方をしなければなりません。
腐朽や火災を防ぐためだけではなく、木の種類、力の方向、含水率などと
力の関係を正しく知って、賢く木を使う必要があります。

                 (参照文献・引用文献:「木材なんでも小事典」より
〜古代エジプトとレバノンスギ〜 

古代エジプトでは死者を埋葬するとき、
このレバノンスギから採取された精油を布の染み込ませ
死者を包んで保護し、レバノンスギで作られた棺に
埋葬されたとされています。


「ツタンカーメンの黄金の人型棺」
  
 ツタンカーメン王の黄金の棺は
まさにレバノンスギで作られています。
   

 
 「太陽の船」
また、クフ王のピラミッドに隣接する地下の石室から
発見された長さ43mにも及ぶ「太陽の船」も
レバノンスギで作られています。


レバノンスギは、スギという名がついていますが
実はマツ科に属し、マツの仲間に近いです。
広葉樹で、まっすぐに伸びるので
高さ40m・幹周り10mにも育つので梁材として
また腐朽に強いため実用性に優れており貴重な存在でした。
このように古代エジプトでは、多くの木製品にレバノンスギが
使われていました。
しかし、文明は、森を伐りながら繁栄しており
レバノンスギを伐り尽くすことにより森の表土が流れ
港が埋まってしまう程の被害があり、文明は滅びてしまったと
されています。
現在では、レバノンの谷間のごく一部の場所に生育するのみで
アルゼラブ(神のスギの森)として
手厚い保護を受けています。





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